交換屋と修理屋

Categories: ITtimes, ビジネス, 使えるIT  2011/8/15 月曜日

あるパソコンショップに自信たっぷりな作業員がいた。そこに有名な心臓外科医がパソコンを持って修理を依頼しにやってきた。

さっそく点検を始めると、作業員はこう切り出した。
「先生、最近ふと思ったのですが、パソコン修理って心臓の手術に似ていませんか?非常に神経を使う細かい作業ですし、パソコンの心臓ともいえるCPUを直して、新しいパーツを入れたりする。作業が終わると、患者さんが元気になるのと同じようにパソコンは新品同然になります。それなのに、どうして先生と私の給料はこうも違うんでしょうかね」

外科医はこう答えた。
「私はそれを、電源を入れたままでやっているからですよ」

有名なITジョークです。

CPU=心臓というのは役割的に的確な例えではないというつっこみもありそうですが、ジョークに難しいことはなしということで。。

最近のパソコン修理は言ってみればほとんど移植手術です。修理するよりも不具合箇所をまるまる交換してしまった方が効率が良いという現状があります。例えば高密度化に伴って以前より高い修理技術が求められるパーツも、非常に安価で新品を購入することができます。結果的に、価格・修理期間の短縮・経年劣化による不安要素の排除等の観点からパーツ交換という判断になることが少なくありません。

しかしながら修理する技術力というのが無駄になるわけでありません。疑わしい部分をとりあえず全て交換するのではなく、不具合箇所を的確に見極め、かつ修理するよりもメリットが上回るケースのみ「交換を選択」することで、修理費を大きく抑えることができます。

さらに不具合が発生した原因を調べ、再発防止に必要な情報を提供することもできます。

冒頭の外科医の言葉通り人間の場合は電源を切ることができませんが、コンピュータに関して言えば、事前の対策によりどのような状況にも対応することが可能です。

あなたの会社のパソコンは、電源が切れても大丈夫ですか?


Author: Jun
アイティーアシスト代表 ワクワクするようなIT活用をご提案します。

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