パソコンは、提供される能率と引き換えにお金がかかります。購入した時点でかかった経費はわかりやすいですが、実際にかかる総費用-TCO(Total Cost of Ownership)- はいくらになるでしょうか。

少し前の資料ですが、2007年にマイクロソフトが発表した”Windows Vista が実現する TCO の削減調査“の中でWindows XP（前提としてノートPC）を使用した時のTCOが示されていました。
マイクロソフトは、この調査結果は、他の代表的な IT アナリスト企業各社が調査、発表している金額とほぼ一致しているとしています。

■PC1台にかかる年間費用は？

発表されたPC1台にかかる年間費用は4,407ドル-年間44万円（$=100円計算の場合）-にもなるようです。

項目別に分けると以下の様になります。

一見、多く見積り過ぎでしょうと思う数字ですが、よく見ていくと、なかなか的をついていると部分もあるかと思いました。内訳を少しかいつまんでみましょう。

■各項目別の経費の内訳

a）のセキュリティ には盗難リスクが含まれます。
統計によれば、毎年モバイル コンピュータの少なくとも 1.53%が盗難にあっているようです。失われたモバイル PC の問題解決にかかる IT 人件費の平均コストは、1 件あたり 1,896 ドルになる為、この項目には、このコストを割合で求めたものと、盗難防止の施策に係る費用の算出になるようです。

b）のデスクトップ エンジニアリングとサポート にはインストール作業などのセットアップ費が含まれています。

c) のサービスデスク には電話、電子メール、リモートサポート、および直接サポートといったサポートの人件費が含まれます。これらのコストは、調査対象の企業では、PC 1 台あたり年間 235 ドルと推定されています。この内、$73が修理系になるようです。

d)の人件費　こちらの内訳は以下の様です。

e)ハードウェアとソフトウェアの項目は、ハードウェアの減価償却費、廃棄費用、メモリなど途中で追加されるハードウェア、マウスなどのデスクトップまわりのツール、オペレーティング システム、アプリケーション全部を指します。しかし、この2，3年でハードウェアはかなり安くなってきていますので、この年間15万円より何割かは安くなっているといえるでしょう。

21ページに及ぶレポートのうち、PC 1 台あたりのコストの部分だけをかいつまんで紹介させて頂きました。あくまで、統計ですので、実際とは異なるのも事実です。
たとえば、統計上按分せざるを得ない部分もある、サポート要員が社内にない会社の場合は修理費が高額であるばかりかユーザーサイドで動かなくてはならない部分が大変多くなるなどです。

しかし、意外と経費はかさむ事がお分かり頂けたかと思います。これには見えにくい人件費がかかっているからです。

アイティーアシストでは沖縄の企業様を対象に1台3,000円で保守サポートを行っています。年間にすると、1台36,000円になります。この中には、電話サポート、不具合解決、セキュリティ対策などの定期メンテ、故障時の修理費無料（材料費実費）、新規PC購入時のデータを含めた環境移行費が含まれます。

ちなみにこの金額は上記のレポートと照らし合わせた時、高いでしょうか？サポートの金額は質に大きく依存しますので、その答えも実際サポートを受けてみないとわからない部分も多いので一概にはいえないと思います。アイティーアシストは県内企業のサポートを喜んで致しますので、気になる点をお問い合わせください。

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