IT資産にまつわるエトセ – 2

Categories: ITtimes, ビジネス, 使えるIT  2011/6/10 金曜日

前回は確定申告のさいのソフトウェアの分類についてふれました。
物には減価償却という考えがあって、数年たてば資産価値が0になるというものです。

これは有形の製品だけでなく無形のソフトウェアに対しても同様の考え方を適用します。
その基準となるのが10万円というラインになるわけです。

まあ法律上の資産価値がどうあれ一度購入したものはソフトウェアであれ長く利用したいものですね。
よいソフトウェアを導入するポイントはなんでしょうか。個人的に思うことをあげてみます。

短期的な観点ではトレンドに乗るということです。たとえばセキュリティソフトなどはそういえます。
ソフトウェアは人気の移ろいも激しい分野です。ある世代で支持されていた製品が、次の世代になるとライバル会社の製品にシェアを奪われることもよくあります。

人気のある製品には他にない利点が含まれていることも多いです。
また人気のある製品はより有利なサポートを期待することもできます。

一方で人気の無い製品はサポートも限られたものになるでしょう。他に無い機能がついていたり、そもそもライバルが存在しない製品を選ぶ必要がある場合を除いて、一般的にはもっとも人気のある製品が無難かもしれません。

ネット上にはソフトウェアを含めてどの商品がもっとも売れているのかランキングしているサイトがあるのでそちらを参考にするとよいでしょう。またそのような製品には購入者のレビューが掲載されていることも多いです。そちらも参考になります。

「私は常に2番手が好きだ!!」とか「マイナーな製品だけど操作感は抜群にこちらが優れている」とかいろいろ人によって異なる部分もあるので上記は参考程度ということで….。。

しかしデータを生成するようなソフトウェアの場合、そのソフトウェアの「今後の」資産価値について考えていくのはとても重要なことです。それは単に今の人気だけで決められるものではありません。

これは仕事で利用する場合、操作感が優れているとか、価格の安い/高いよりも優先されるポイントであったりします。ある時点で優れたソフトウェアを導入してもそれが最後のバージョンであれば、今後そのソフトウェアで作成したデータを参照できる環境が少なくなり、やがてデータそのものを扱え無くなるかもしれません。

ちょど過去のワープロで作成したデータが後のPC時代にだんだんと参照できなくなっていったのと同じように…。(年賀状ソフトや経理ソフトなど多くのソフトウェアで同様の問題が実際に生じています)

データの互換性やソフトウェアの長期サポートもソフトウェアの資産価値としてとても重要です。
ソフトウェアを導入する際は上記のことも少し含めて考えてみると、選択する製品がかわるかもしれません。


Author: Nishi
システム開発、管理を担当しています。 どちらかというと裏側の仕事が多いですが、 開発したものがどこかで社会の役にたってほしいと願うのは開発者であればみな同じはず。 そんな観点で実は便利もしくは有益だけどあまり知られていないITのさまざまな分野を記事で紹介していきたいと考えています。

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