パーツ講座 第3回 電源ユニット(3)

Categories: ITなニュース, トリビア, 使えるIT  2008/11/17 月曜日

最適な電源ユニットを見つける方法

1.変換効率が高い製品を探す

80PLUSロゴが添付されている製品を選ぶという方法があります。これは電源変換効率が80%以上の基準を満たした製品に対する認証です。メーカー独自の方法で測定された数値では製品比較は難しいものですが、第3者機関が同条件で測定するため信頼性が高いと言われています。

2.最適な出力容量を見極める

基本的には大は小を兼ねると言えます。将来の増設時にも心配入りませんし、容量に十分余裕を持つことで電源トラブルに強くなるというメリットもあります。とはいっても容量を増やせば価格も上がります。

一般的なパーツ構成のパソコンであれば400Wもあれば十分で、そのクラスの電源ユニットはコストパフォーマンスが非常に高くてお買い得です。もちろん高性能なビデオカードや多数の機器を内蔵させる場合はそれに見合ったものを選ぶ必要があります。

3.日本メーカー製コンデンサ

コンデンサは電源の出力の乱れを整える等の大事な役割を担っています。ところがこのコンデンサ、原理的に他の部品に比べて寿命が短いのです。以上の理由で、コンデンサの寿命=電源ユニットの寿命となっているのが現状です。そのため、できるだけ寿命が長く高品質のコンデンサを搭載した電源ユニットが望ましいと言えます。

ここでポイントとなるのが「日本メーカー製コンデンサ」。コンデンサは中国や台湾など多くの国で作られてはいますが、電解液の製造や缶の密閉に関する数々の特許とノウハウをもつ日本メーカー製が最高品質と言われています。電源ユニットにこのコンデンサが使用されている場合は、ほぼ間違いなく外箱に大きく「日本メーカー製コンデンサ」と表記されています。最近では安価な製品でも、重要箇所に日本メーカー製コンデンサを使用した製品もあります。

内部構造を見ることができれば、コンデンサの数も注目です。余裕を持って搭載されていれば(どれだけあれば余裕があるのかは少し専門的な知識が必要ではあるのですが・・)良い電源ユニットだと判断できます。

コンデンサは熱に弱いので、耐熱温度も重要です。105℃品が搭載されていれば完璧です。

パーツ講座過去記事

第2回 電源ユニット(2)

第1回 電源ユニット(1)


Author: Jun
アイティーアシスト代表 ワクワクするようなIT活用をご提案します。

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