USBメモリのデータ管理を効率よく

Categories: ITなニュース, 使えるIT  2009/3/25 水曜日

月曜日のブログでUSBメモリを少しでも早くデータ転送させる方法を考えてみました。

その中で2つのファイル管理形式についてふれました。

FATとNTFSです。

(FATも正確には複数のタイプがありますが、ここではFAT32のことをさして説明しています)

FATは古くはWindows 95の時代から利用されているファイル管理システムです。

特徴として

・1ファイルあたりの最大サイズは4GBまで
・最大2TBまでの領域を管理できる

といった特徴があります。

このFAT32は少量のデータを管理する分には十分なので、MACで利用できることもありUSBメモリで一般的に利用されているファイル管理形式です。

しかしUSBメモリそのものも大容量化がすすみ、大きなデータサイズのファイルを扱うことも多くなってきました。

今後は2TBを超える記憶装置も出てくることがわかっています。

そのような中、ファイル管理システムも新たなものが求められていました。

Windows Vista SP1以降、次世代のFATとしてexFATと呼ばれるファイルシステムが利用できるように なりました。

exFATの特徴として、

・4GB以上のファイルも扱える
・FATで扱えない容量の外部ストレージを扱えるようになる

といったFAT32での弱点を克服したものとなっています。

SDカードの次世代規格として発表されたSDXCではこのファイルシステムが採用されるようです。

これまでWindows Vista SP1でしか利用できませんでしたが、現在Windows XP向け更新プログラムが配布されています。

Windows XP 用の更新プログラム (KB955704)

適用後

XP上でexFATを利用

XP上でexFATを利用

XPでも使えるようになったというのは多くのWindowsユーザーにとって朗報ではないでしょうか。

MACでも対応していくことになるのではと思いますが、 今後データストレージの大容量化にともなってexFATも早い勢いで普及していくことになりそうです。


Author: Nishi
システム開発、管理を担当しています。 どちらかというと裏側の仕事が多いですが、 開発したものがどこかで社会の役にたってほしいと願うのは開発者であればみな同じはず。 そんな観点で実は便利もしくは有益だけどあまり知られていないITのさまざまな分野を記事で紹介していきたいと考えています。

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