Mac OS X Lionが登場。さっそくアップグレード

Categories: Apple, ITtimes  2011/7/21 木曜日

2011年7月20日の日本時間午後10時頃、Appleから新しいバージョンのOS、Mac OS X 10.7 Lionが登場しました。同日の発表が直前にアナウンスされていましたが、アメリカ時間での発表時間に合わせた形のようです。これに合わせ弊社Mac担当としても早速インストールを行ないました。

App Storeからのダウンロード・インストール

今回はオンラインストアからのダウンロードのみの販売方法というOSとしては初の試みで注目を集めています。同日10時からは待ちこがれていたMacユーザーからの猛烈なアクセスがあったためか、深夜とはいえダウンロードだけで5時間近くかかるというほど。

Lionのインストールファイルは3.7GBほどのサイズ。Snow Leopardも前OSのLeopardから70%以上のダウンサイジングをしてきていることは、このクラウド・OS・インストールを目指していたといっても不思議ではありません。

ダウンロード後のインストールもいたってスムーズであり、30分ほどで終了し、新しいデスクトップが迎えてくれました。

まず慣れなければならない壁・マウスジェスチャー

立ち上げて操作して行く上での「見た目」は大きく変わっていません。Windows 7のように、透過させるウィンドウやテカテカ感などを装飾して”変えた”というものではありません。

見た目では変わっていないかもしれませんが、ユーザーが一番”変わった、変えられた”と体感するのは、トラックパッドのジェスチャーが大きく変更・追加されており、これを使いこなさなければならないこと。これが非常に大きいものです。

インストールしはじめに出てくる画面は、このトラックパッドのジェスチャー、スクロールやスワイプを何本指で行なうか、に注意を促す画面です。それほどアップグレードしたユーザーには戸惑いを感じさせることもありそうです。

何本指でのジェスチャーがどの機能となるか、詳しくは他のレビューに任せたいと思いますが、例えばSafariでページをスクロールする際、以前は2本指で指を下に滑らせスクロールすると、ページの下部を見ることが出来ました。
しかしLionからの新しいジェスチャーでは、2本指で上に滑らせると、下部が表れてきます。操作方法が全く逆に。マウスの右クリックと左クリックを入れ替えるくらいの違いです。

この操作変更の弊害としては、Windowsなど他のPCとの操作性の違いでしょう。他のメーカーもこれに追随するかどうかは分かりません。

車の操作も昔はいろいろ違いました。ポルシェのようにバックするにはシフトのつまみを持ち上げて一速に入れるというギヤチェンジ、ルノー・サンクのようにレバーを手前に引っ張りながらチェンジするものも。
今回は大きな変更なので、慣れるためには、最初は結構意識して行なわなければならないでしょう。

Lionは操作性変革のバージョン

ユーザーインターフェイスを最大限考慮するメーカーが、あえてこの”戸惑い”をユーザーに経験させてまで実現したいのは、iPad、iPhoneとの整合性のためと分かります。
iPad、iPhoneでは上記の作業はLioneと同じ動作です。
Launchpadというアプリケーションをマス上に並べて表示させる方法も、この一つ。
こうした操作性の大きな変革が吉と出るか、凶と出るかは分かりませんが、Steve JobsもLionを紹介する際、「iPad、iPhoneで学んだことを、Macに還元する。」と述べていることからも、よりユーザーのコンピュータ体験を改善する、楽しくすると確信しているようです。

OSのデフォルトのフォント、ウィンドウ左上の赤丸ボタン、ポップアップするウィンドウの登場の仕方、よりスタイリッシュにされている点など、操作性の点で心地よく感じる改善も多々見られます。

なので、まずはしばらく使ってみて、その上でこのLionの革新が正しかったかどうかを評価してみることにしましょう。


Author: mirai
パソコン修理、保守担当。 技術を磨くため毎日修行中。 今までに対応したトラブルなどをサポートログに書いていきますので、ぜひご覧になってください。

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