インターネット回線の速度を上げるには?

Categories: トラブル解決, トリビア  2009/6/9 火曜日

昨今の光回線の普及により、帯域は劇的に大きくなりました。
例えば、フレッツ光プレミアムの場合ですと、1Gbpsの大容量バックボーンになっています。
これを32人で共有する事となっています。

しかし、帯域と実際のスループットは違います。沖縄のデーターセンターに専用回線の10万円/月ぐらいの高い回線をせっかく引いても実測40Mbpsしかでなかったという話を聞いたりします。(もちろん、回線品質は安定性など、速度だけが品質ではありませんのであしからず)

■スループットが出ない原因

光プレミアムも最大100mbpsをうたっていますが、実際は、100mbps出ている方はいません。回線スピードが頭打ちになる原因は様々で特定が難しいですが、ISP(インターネットサービスプロパイダ)とフレッツ網との接続帯域幅の問題がある場合があります。

他要因として考えられるのは、マザーボードやチップセットやNICなどのクライアントまわりです。私は妻よりCPUが2倍速いパソコンを使用していますが、スループットを計測すると妻のPCに負けてしまいました。
このあたりは、ハードウェア構成と及びネットワーク構成にかかってくるところです。

■簡単に速度を上げるには

ハードウェアを変えたり、プロパイダを変えたりするのは結構大変です。簡単に速度を上げる方法はないでしょうか。
それはRwin値(TCP/IP経由でデータを受信しているコンピュータが、受信確認を送信側に送る間隔を示す値)を上げる方法です。ただし、これはお使いのPCがXPで、東京以外に住んでいる方、光回線を使用している方に限る方法です。

Windows XPでのRWinの初期値は65535byteとなっています。これを131070もしくは、262140に値を変更する事で、回線速度を上げる事ができます。この変更はDr.TCPと呼ばれるソフトを使用するとよいでしょう。
(参考資料:速度向上のポイント

試してみたところ、私の環境では12Mbpsから14Mbpsにまで上がりました。大した変化ではありませんが、少し気持ちがいいです。みんさんも試されてみるのはいかがでしょうか。


Author: tokunaga
ネットワーク構築、サーバーメンテナンスを担当。 MCP、CCNA、SCSA、DD1種などを有しており、ネットワークの設計・構築・運用まで一通り行います。 法人様への最初の窓口として応対させて頂くことが多くございます。 問題解決のお手伝いを致しますのでひとりで悩まずお気軽にご相談ください。

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